会長メッセージ
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7月号

去る6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震は、自然の姿を大きく変え、人々の生活に大き
な不安を残しました。被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げます。

 通常総会を経て本年度の実質的運営が始動し、各委員会・事務局はフル回転を始めました。本
年度は例年にない多くの課題を抱えた運営となります。それら課題の解決のため、皆様のご協力
をいただき精一杯の努力をする所存です。どうかよろしくお願い申し上げます。

 連合会では、新しい年度を迎えて宮本忠長会長が退任されました。宮本先生はご承知の通り当
会会長を長くお務めいただいたうえ、連合会役員として20年の長い間、建築士制度改革に情熱
を注がれ建築士制度整備に多大なご貢献をされました。特に連合会会長としての年間は建築物
の安全性確保のために国を挙げての制度改革の中で大変なご苦労をされました。
先生の長い間の
ご労苦に会員一同感謝を申し上げ、いつまでもお元気でお過ごしいただくようお祈りしたいと思
います。

 連合会の新しい会長には前副会長の藤本昌也氏(東京建築士会が就任されました。連合会は
改正建築士法に定められた建築士の登録閲覧事務に対応するための大幅な組織改変を行い、更に
改正法人法に対応して公益社団法人化への検討を進めるなど組織全体が大きく変わろうとしてい
ます。当会もこれらのことについて、昨年より特別委員会を設置して対応を検討しているところ
でありますが、制度の詳細が明らかにされない状況の中で具体的方向を見出し得ない現状にあり
ます。しかしながらこれらの対応に手をこまねいていることは許されず、早急に問題点を洗い出
し具体的方向を見出すことが求められています。

 藤本会長は連合会が取り組むべき課題として次のようなことを私たちに示されました。
  @改正法(基準法、士法)施行の円滑な運用に向けての的確な対応
  A建築士の仕事環
境の改善に向けての適切な対応
  B建築士会と連合会との効率的で緊密な情報交流
  C関係行政機関と連合会との一層の協力関係の構築
  D建築関係諸団体との交流と連携

 この中で私たちに直接的・具体的に関係するAについて、「CPD・専攻建築士制度、定期講
習など建築士の資質向上への取り組みを積極的に進める」、「まちなみ・景観づくりに建築士が
積極的に関わり建築士の業務領域の拡大に挑戦する建築士を支援する」、「地域貢献センターを
強化し地域に根付いた支部レベルの取り組みを積極的に支援する」などと述べておられます。こ
れらのことは長野県建築士会が進めてきた方向と全く一致するものであり、私たちは連合会のこ
のことの具体的施策に積極的に協力し、全国の建築士会と共に私たちの目指すものに近づく努力
を一層進めなければならないと考えます。


6月号

新緑の緑と光が輝く季節を迎え、清清しい日々をお過ごしのことと思います。
 去る5月24日、茅野市民館コンサートホールで第58回通常総会が開催されました。隔年実
施している建築文化賞の審査をしていただいている古谷誠章先生が設計され、昨年の日本建築学
会賞に輝く建築での総会は、まさに建築士会の総会にふさわしいものでした。ステージを包み込
むように配置された椅子席は会場全体に心地よい親近感を生み、参会者それぞれの顔が見え、緊
張感のなかにも声をかけたくなるような心温かな雰囲気でした。事務局の峰村さんのピアノ伴奏
と長野支部の合唱グループによる「君が代」・「建築士の歌」・「信濃の国」のコーラスに、皆
で声を合わせた感激は忘れることのできないものとなりました。

 総務・情報委員会、事務局の皆様方には今年もまた大変なご苦労をお掛けいたしました。例年
にも増して県下各地からご参集いただいた皆様方と、建築士会らしい大変和やかな素晴らしい総
会ができましたことに、心から感謝を申し上げます。

 平成20年度事業計画・収支予算が決定され、いよいよ会が動き出しました。本年度は定常的
な会運営に加えて、改正建築士法施行に伴う諸問題について的確に対応していかなければならな
い大変な年度となります。1128日施行と決定された改正建築士法は、建築士の登録閲覧事
務、新制度による建築士の資格試験、建築士の定期講習、建築士の研修などこれからの建築士制
度の根幹に係る大切な課題を含んでいます。
 それに加えて、本年度は国土交通省を中心にして全国的に計画された住宅に係る諸問題(省エ
ネルギー基準、木造軸組工法の構造計画、瑕疵担保履行法、耐震補強の実務、長寿命化住宅)の
講習会を実施することとなります。長野県では建築関連団体が協議会を組織して実施すること
となり、県のご指導のもとに建築士会が全体の事務局をつとめることとなります。

 改正建築士法施行に当たっての当会の実務、住宅に係る諸問題の講習会等は県及び関連団体と
の協議により具体的に進めることとなります。大きな変革の中で私たちの果たさなければならな
い責任は広く重いものになっています。それぞれの計画の詳細は決定次第直ちにお伝えすること
となりますが、皆様のご理解ご協力をあらためてお願い申し上げます。

 私たちを取り巻く環境は社会構造の変化とともに大きく変わろうとしています。会員一人一人
が建築士としての責任が果たせるよう、会がその仕組みを整え、運営していくことが強く求めら
れる時を迎えています。

 皆様のお力を戴き、本年度も精一杯努めさせていただきます。一層の力強いご支援をお願い申し上げ
ます。


5月号

爽やかな風を感じる季節を迎え、皆様にはお健やかにお過ごしのことと思います。
 通常の業務に加えて建築士資格試験の受付業務、19年度事業・決算のまとめ、20年度事業
計画・予算案作成等々、新年度を迎える4月は関係役員・事務局の皆さんには大変ご苦労をお掛
けした月でした。支部の役員・事務局の皆さんもそれぞれの総会を控えてさぞお忙しかったこと
とお察し申し上げます。

 4月25日に、理事会と評議員会が松本で開催されました。理事会では月末に開催が予定さ
れている通常総会への上程案件の審議、評議員会では長野県建築士会の現状と課題についてご報
告いたしました。評議員会でのご報告は限られた時間とはいえ、十分なご説明ができなかったこ
とは誠に残念であり申し訳ないことでした。通常総会では例年の通り19年度事業・決算報告と
20年度事業計画・予算案のご提案を申し上げ皆様のご審議をいただくことになりますが、ご挨
拶の中で今私たちに与えられている課題についてもあらためてご報告し、私たちの会が向かう道
を皆で考える機会にしていただければ幸いと思っています。

 建築物の安全性確保のための議論が建築関連法の大幅改正となり、制度の変革となったことは
ご承知の通りであります。昨年6月の改正建築基準法の施行は社会と経済に大きな影響を与え、
建築生産の社会システムの中に占める位置の重さがあらためて注目を浴びたように思います。引
き続き20年末を目途に施行が予定されている改正建築士法等への対応は、建築士個人そして団
体にとって大変重い宿題となっています。建築士の登録・閲覧事務にどう対応するか、建築士の
研修システムをどう整備するか、法で定められた建築士の定期講習をどう実施するか、それらに
伴う事務処理体制をどう整備するか、更には5年間の移行期間があるとはいえ、会の根本に関わ
る改正公益法人制度にどう対応していくのか。20年度は会運営の通常の宿題に加えて、これら
諸課題への対応を誤ることなく迅速に進めることが求められています。

 この国の様々な部分での制度疲労が顕在化し、私たちの生活の基盤が揺らごうとしています。
建築生産の場も大きく変わろうとしています。その方向が良い方向なのか悪い方向なのか。私た
ちはそれらを真正面に受け止め、可能な限り前を見つめて、より良い方向に向かう努力を続けな
ければなりません。

 524日(土)茅野市民館での平成20年度通常総会には、会場に溢れるばかりの大勢の皆
様のご参集をいただきますようお願い申し上げます。


4月号

 清々しい風を感じることもできず、相変わらず寒い日が続きます。4月は私たちを取り巻く全
てが新鮮になり力の湧き出る月です。皆様にはそれぞれのお立場で、それぞれの新しい環境をお
迎えのことと思います。
 私たちの会も19年度から20年度へとステージが移り、建築士のあるべき姿、建築士会の存
在意義を一層深めるために一段の努力が求められることとなります。20年度通常総会は5月2
日、茅野市民館で開催されることとなっています。あらためてご案内を差し上げますが大勢の
皆様のご参加をいただき、長野県建築士会の明日へのエネルギーにしたいと思います。

 「第20回青年女性建築士の集い」が、月15日に伊那市生涯学習センターで開催されまし
た。例年開催されるこの「集い」は建築士、建築士会、建築生産システムなどへの意見交換の場
と共に、各支部で実践されている地域貢献活動の発表の場でもあり、地域で積極的に建築士の職
能を生かして活動している仲間を知る大変良い機会であります。昨年、私はこの「集い」で大変
な感銘を受け、来年は是非この「集い」に参加しましょうとホームページの場で呼びかけさせて
いただきました。そして、今年もまた、大変な感動をいただくことができました。自分自身のた
めだけでなく、自分が住まわせてもらっている地域のために皆で手を取り合って働く。このこと
は今、社会全体から忘れ去られようとしている「共同体」を再び呼び戻そうとする大きな力にな
るのではないでしょうか。私たちは様々な「共同体」の中でお互いの約束を守り、理解し合い、
尊敬し合って生きています。今、その「共同体」が崩壊しつつあります。私は、地域貢献活動の
内容の良否も大切なことではありますが、地域のために皆で手を取り合って何かやろうとするこ
と。そのことに大きな意義があるのではないかと思っています。どんな言葉よりも、地域と共に
在るという弛まない実践と姿の継続こそが資格者に求められるものであろうと思っています。
 そして、そのような活動を支援することは、会の責任であると考えています。その支援のため
の制度として、地域貢献活動センターの設立を理事会に提案し賛成をいただき、連合会に設立申
請をしているところです。この制度の詳細については正式な設立を見て、あらためてお伝えする
ことといたしますが、会員の地域貢献活動に対して連合会と本会が資金的援助をしようというも
のであります。財政的に大変厳しい中で知恵を絞っての設立でありますので、僅かな支援になろ
うかとは思いますが、この制度が地域のために働く建築士の姿を皆で応援しようとする一粒の種
となることを願っています。



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